何を言われたのか、全くよくわからなかった。

一緒に食事って、わたしと高崎さんが夕ご飯を食べるんですよね?

「えっ…い、いいんですか?」

それが信じられなくて、わたしは思わず彼に聞き返した。

「はい、いいですよ」

高崎さんは微笑んで答えてくれた。

どうしよう…。

わたし、夢を見ているかも知れない…。

と言うか…スマートフォンを忘れて高崎さんがそれを届けてくれたから、この展開になっているんだよね?

スマートフォンを忘れてよかった!

「では、お願いします…」

高崎さんと一緒に食事と言う事実が嬉し過ぎて、わたしはそれだけしか返事をすることができなかった。

エレベーターが7階に止まると、わたしたちは一緒に降りた。