こうしてお近づきになることができたうえに、食事もしているなんて…本当に夢みたいだ。

食堂でも索様との距離は近かったけど、今は彼があたしの目の前にいる。

あたし、生まれてよかった!

あたし、生きててよかった!

こんなにも美味しいオムライスが索様と一緒に食べていることもあってか、さらに美味しく感じる。

そう感じながら、オムライスを食べ終えたのだった。

「ごちそうさまでした。

今日はありがとうございました」

そう言ったあたしに、
「俺もありがとう」

索様がお礼を言った。

「香西さんと一緒に食事ができて、とても嬉しいよ」

そう言った索様に、
「えっ…?」

あたしの心臓がドキッ…と鳴った。

索様も、あたしと同じ気持ちだったって言うことだよね?

「もしよかったらだけど、家まで送るよ」

索様はそう言って、あたしに微笑みかけたのだった。