「彼女のお父さんは洋食店を経営していたんだけど、お父さんが亡くなったからやむを得ずに店を閉めることになってしまったんだ。

だけど、まひるさんはどうしてもお父さんの洋食店を復活させたいと夢を見て毎日のように働いていたんだ。

そのことを知った凱は応援していたんだけど、いつしかまひるさんのことを好きになっていたみたいで…。

最終的にはまひるさんと一緒にいたいからと言う理由で、まひるさんと一緒に会社を退職して、高畑家に婿入りすることを選んだんだ」

「そうだったんですか…」

愛する人と共に生きることを選んだ…と言う訳か。

すごいな、ロマンチックだな。

「最初は何を訳がわからないことを言っているんだと思ったけど、今の彼らの幸せそうな姿を見ていたらよかったなって思ったよ」

索様はフフッと笑いながら言ったのだった。