どうしよう…!

本当に夢じゃないんだよね…!?

コーヒーショップに向かっている間も、あたしはそんなことばかりを思っていた。

アイスティーを頼むと、空いていた席に腰を下ろした。

由菜に今日は遅くなることをメールすると、ストローでアイスティーをかき混ぜながら索様が現れるのを待った。

夢じゃないんだよね…?

索様とお近づきになったうえに話ができたうえに、この展開である。

もし夢だったら、このまま夢見ていたいよー!

ズズーッとアイスティーをストローですすりながら、あたしは思った。


時計が7時を差した時、
「お待たせ」

索様がコーヒーショップに現れた。

「お疲れ様です」

あたしは椅子から腰をあげると、ペコリとお辞儀して索様を迎えた。