あたし、すごくドキドキしてる…。

索様と電話しているうえに話をしているなんて、まるで夢みたいだよー!

「ごめん、俺はまだ仕事が終わっていないんだ…。

7時までに何とか終わらせておくから、どこかで待ってもらってもいいかな?」

索様が言った。

そうだよね、社長だからまだ仕事があるよね。

「はい、わかりました。

それじゃあ、会社の近くにあるコーヒーショップでお待ちしています」

「うん、助かるよ。

終わったら、迎えに行くから」

えっ、索様が直々にやってくるんですか…!?

「は、はい、お待ちしています。

お仕事、頑張ってくださいね」

「うん、またね」

そう言って、索様は電話を切った。

スマートフォンを耳から離すと、あたしはガッツポーズをした。