どうしよう…。

頭の中でいっぱいだった索様があたしの隣に座って、ハンバーグ定食を食べてるよ。

「いただきます」

両手をあわせてあいさつをするその声は、とても素敵だった。

均等な厚みのあるその唇から出てきたテナーボイスは、声優なのかと思ってしまった。

箸の持ち方もいいし、食べっぷりも気持ちがいいほどだ。

神様、索様とお近づきになりたいと言う願いをかなえてくれてありがとうございます。

索様とこうしてお昼ご飯を一緒に食べることができて、あたしはとても幸せです。

鶏の唐揚げ、すごく美味しいです。

ご飯も味噌汁も美味しくいただきました。

これで午後のお仕事も頑張れそうです。

美味しいお昼ご飯と隣に索様がいることに心の中で喜びながら、あたしは午後からの英気を養ったのだった。