(まさか、高崎さんとお近づきになりたくて入れ替わりを続行していたとはねえ)

我が姉ながらよくやるなと、由真は思った。

生まれた時から、それこそ母親のお腹の中にいた時から、自分たちはずっと一緒にいた。

同じ日に生まれた姉妹で性格は正反対だけど、自分たちのことはお互いが1番よく知っている。

姉妹と言えば姉妹だし、親友と言えば親友だ。

(でも、結果的にはよかったと思ってるよ)

由真の頭の中を読んだと言うように、由菜はフフッと笑った。

こうして目で会話をすることができるのも、自分たちの特権である。

「おや、何を話していたのですか?」

「どうせ内緒話をするんだったら、俺たちも仲間に入れてくれよ」

すねたように声をかけてきた彼らに由真と由菜は声を出して笑った。

☆★END☆★