お互いに顔を見あわせて、一緒に笑った。

わたし、今すごく幸せだ。

そう思っていたら、それまでソファーのうえに置いていたスマートフォンが震えた。

「ちょっと…」

「いいですよ」

高崎さんから返事をもらうと、わたしはソファーに歩み寄ってスマートフォンを手に取った。

由真ちゃんからの電話だった。

スマートフォンを耳に当てて、
「もしもし、由真ちゃん?」

由真ちゃんに声をかけた。

「由真、もう落ち着いた?」

そう聞いてきた由真ちゃんの声はどこか嬉しそうだ。

「うん、落ち着いたよ。

あのね、今高崎さんがきているんだ」

そう言ったわたしに、
「ゲッ、マジか…!

高崎さんにも入れ替わりのことがバレたって言うことだよね…?

もしかしなくても、怒ってる…?」

恐る恐ると言った様子で由真ちゃんが聞いてきた。