高崎さんを家の中に入れると、彼と向かいあうようにして椅子に腰を下ろした。

「本当によく似ていますね」

高崎さんがわたしの顔を見つめると、そう言った。

「双子なので…」

呟くように答えたわたしに、
「そうでしたね…なんて、先ほど美都さんに君たちが双子の姉妹だと言うことを教えてもらったんですけどね」

高崎さんは笑った。

「あの…」

「一緒に仕事をして、一緒に食事をして、その時にコーヒーを頼んで飲んでいたのは、君だね？」

さえぎるように聞いてきた高崎さんに、
「はい、そうです」

わたしは首を縦に振ってうなずいた。

「ビルの外で香西さんと彼女に顔がそっくりな女性が一緒にいたのを見た時、とても驚きました」

見られていたんだ…と、わたしは心の中で呟いた。