「それで、あたしに話と言うのは…？」

話を切り出したあたしを索様は見つめた。

「君が好きなんだ」

索様が言った。

「えっ…？」

あたしは、彼から何を言われたのだろうか？

これは…あたしの都合のいい夢なのだろうか？

「あの…」

「お姉さんから君たちが入れ替わっていたことを聞いて考えたんだ。

俺が本当に好きになったのは、どっちだったんだろうって。

何度も考えた末に俺の中で出てきた答えは…」

索様はそこで言葉を区切ると、
「香西由真さん――俺が本当に好きなのは、君だと言うことだよ」
と、言った。

ああ、これは夢じゃない…。

「明るくて元気な君が俺は好きだよ」

これは、あたしの目の前で起こっている出来事なんだ。