当日を迎えた。

「ねえ、本当にやるの?」

コテで由真の髪を巻きながら、由菜は聞いた。

「もう、まだそんなことを言ってるのー?」

由菜が作ったおにぎりを頬張りながら、由真は言い返した。

「だって…」

心配そうな顔をしている由菜に対し、
「だから、大丈夫だって。

絶対にバレやしないって!」

由真は楽しそうに笑いながら言った。

「あんまり変なことしないでね?」

「大丈夫だってば!

そんなに心配しなくても、ちゃんとまじめにやるわよ!」

由真はそう言うと、おにぎりを食べ終えたのだった。

(それが不安だって言ってるのに…)

由菜は心の中で呟きながら、コテで巻いた由真の髪をヘアスプレーで固めた。