“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜




ーーー「見て!三人一緒に登校してる!」



「いーな。
あそこの輪には入れないよね。」



……学校に着けばもちろん目立つ私たちは生徒たちに騒がれる。



そりゃこんな人間が二人の間に入ってたら余計目立つよね。



自分で思って悲しくなる。



そして教室の中に入り、それぞれ自分の席に向かった。



「沙織〜。
今日はイケメン二人と一緒に来たんだね。」



その時に高一からの友達である美香(みか)に話しかけられた。



可愛い顔をしている美香だけど、頼れるお姉ちゃんのような性格をしている。



ちなみに私が優斗のこと好きだと知っている人物でもあった。



「そーだよ。
今日は早く準備できたから。」



「で?今日は何されたの?」



何されたって………いつも何かされてるような言い方だよ?



「別に何もされてないし、いつも何もされてないでしょ?」



「どの口が言うのよ、それ。
沙織と加賀は付き合ってるようなもんだから!」



それ、美香だけじゃなく他の子にも言われるけどいつ私たちが付き合ったっていうの……!?



永遠片想いだし。