“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





そんなことを考えながらキッチンを借り、ご飯を作る。



お昼にしてはまだ微妙な時間帯だったけど、私も少しだけ食べることした。



そしてご飯を食べ終えると、誠は目を完璧に覚ましたようで二階に上がって勉強道具を持って来た。



ご飯を食べたとことろとは違うテーブルの上に私と誠は勉強道具を置き、向かい合って腰を下ろす。



早速優斗が来る前に教えてもらおうと思ったら、先に誠が口を開いた。



「沙織さ。」
「なに?」



「あんま俺を頼るなよ。
色々と。」



「………え?」



誠は真剣な表情で、私をじっと見てきた。



「なんで?」



いきなりのことで戸惑う私。



でも、私が誠を頼ってばっかだから疲れてきたのかな。



確かに毎回面倒くさそうにしてたからあり得るかもしれない。



「勘違いするなよ?
面倒くさいとか、しんどいとかそういうのじゃねぇから。」



「え?じゃあなんで?」



余計に謎は深まってしまう。