“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜






「そうなの?沙織。
照れてる顔見たいのに見えないんだよなー。」



優斗が後ろから抱きしめるからでしょ……!



「いいから離れて!」
「えー、仕方ないなぁ。」



誠が来てくれたからか、優斗はようやく私から離れてくれた。



「あーあ、沙織の温もりがなくなった。」
「お前、気持ち悪いこと言うなよ。」



「誠にはこの感覚かわからないんだよな、可哀想に。」



「はぁ?別に知りたくねぇよ。」



「誠顔いいから人生得なのにもったいない。
好きな女できたら教えろよな。」



「誰がお前に教えるか。」
「あ、それ私も聞きたい!」



誠の好きな人って気になる。
どんな子がタイプなんだろ?



「死んでもお前ら二人には言うか。
そもそもいねぇし。」



そう言って面倒くさそうに誠が席に戻ってしまった。



「沙織。
東崎に好きな人できたら私にも教えてね。」



美香が目を輝かせながら私に聞いてくる。



「聞けるかわからないよ?」
「幼なじみの特権でさ。」



そんな私たちを優斗がつまらなさそうに見てた。



「優斗も戻らないの?」
「なーんかさ、誠の話ばっかしてつまんないの。」



少し拗ねたように話す優斗。
か、可愛い……じゃなくて!