“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





「そうなの?沙織。」



しかもなんで優斗も本気にしちゃうかな!



「そんなわけありません!
誠は頼りになる幼なじみってだけだから!」



「でも東崎の家とか普通に行くんでしょ?」
「そりゃあね。親同士も仲良いし。」



「じゃあ東崎の部屋行ってさ、ベッドに押し倒されたりしないの?」



「そんなのお互い恋愛対象じゃないのにそんなことあるわけ……って優斗!?


苦しいって、力入れすぎ!」



「あ、ごめん。
つい力入れすぎちゃったな。」



そこでようやく優斗が腕の力を緩めてくれる。



「そっか、沙織って普通に誠の家とか部屋にあがってるんだ。」



「そりゃ幼なじみだから。」



「なーんで俺が沙織と幼なじみじゃなかったんだよー。


誠が羨ましい。
本当に押し倒されたりとか、何もされてない?」



「されてません!
そもそも誠、女嫌いじゃん。」



「そうだよな。


まあ誠だし信用はするけど、俺が幼なじみだったら毎日部屋で沙織といちゃついて……いてっ。」



私の後方にいた優斗を軽く叩く。



なんでその発想に行き着くんだ。



もし、私が優斗と幼なじみだったらすごいことになってた気がする。



それを考えたら本当に誠で良かったよ。
信頼できるし、優しいし。



優斗も優しいんだけど、優斗の場合みんなに優しいから……特に女子に対して。