ーー次の日
「沙織、誠くんが来たわよ!」
「はーい!今行くー!」
……誠は約束通り、インターフォンを鳴らしに来てくれた。
優しい幼なじみに感謝しながら、私は鞄を持って一階に降りる。
「………あ。」
その時、スマホを部屋に忘れたことに気づいた。
最悪、と思いながらもう一度二階に上がって部屋に行き、スマホを手に取る。
それを鞄に入れた後、急いで玄関に向かった。
「もー、あんた誠くん待たせて。
せっかく来てくれたのに。」
「だから急いでるでしょー!
行ってきます!」
「全く……行ってらっしゃい。」
呆れた顔をしたお母さんに見送られながらドアを開け、外に出る。
私の家の前には誠が待っていた。



