不良グループに入れば、沙織自身は傷つける分誰も危害を加えることはなかった。 意外と沙織に気があるやつが多く、本当にあそこで入っていて良かったと思う。 だから後悔はしていない。 ただ…… 『誠…どうして? どうして悪いことばっかしてるの!?』 必死になって俺を説得しようとする沙織には正直申し訳なかった。 本当、俺は沙織に弱い。 傷つけてるのだと思うとそれが一番きつかった。