『どっからくんだよその自信！』
『……でも確かにいけるかもな。
詰め寄れば胸くらい触らしてくれんじゃねぇか？』
『…確かに。
無理矢理脅せば黙ってるだろうし。』
『胸くらいなら可能性ありじゃん！ナイスアイディア！』
本当なら殴ってやりたかった。
ふざけんな、と。
でもそれじゃ違う。
もっと有効的にしないといけない。
そう思った俺は迷わずその教室に入っていて…
『お前ら、楽しそうな話してんじゃん。』
まるでそいつらと仲良くしたかったかのように接し、俺は不良グループに入った。
これがきっかけ。
だから沙織に不良になった理由を聞かれた時、言えなかったし言えるわけがなかった。
こんな恥ずかしい理由で。
自分が表情に出ない人間で本当に良かったと思う。
