“幼なじみ” それが俺とあいつの関係性。 あいつは俺を「誠」と呼び 俺はあいつのことを「沙織」と呼ぶ。 この関係性は“幼なじみの特権”で。 男の中で下の名前で呼ばれるのも、沙織と呼ぶのも俺だけだったから嬉しい感情があったのは正直なところだ。 でも沙織は知らない。 俺が沙織のことを“幼なじみ”として見ていなくて、本当はずっと好きだなんて。 それは現在進行形、だったりする。