「まあ、でも心配かけたからな。」



「確かに心配したけど、もういいの。
謝らないで。」



誠に笑顔で返すと、誠もつられて笑う。



「それに私は誠に感謝してるもん。


いっつも迷惑かけたし、多分誠がいなかったら私やばいことなってた。」



「……なんだよ、やばいことって。
大げさすぎ。」



「大げさじゃない、本気。


だから誠が幼なじみで良かったって、心から思ってる。」



本当に誠は一番信頼できる人だ。



「……俺も、沙織が幼なじみで良かったよ。
いつも元気もらってるしな。」



「……えっ、そうなの…?」



そんなの初耳で、なんだか恥ずかしい。



「だからこれからも沙織らしくいろよ?


……それと優斗と仲良くな。
明日から俺、別々で行くから。」



「え、なんで?
一緒に行こうよ。」



いつも優斗と誠が一緒に行っていたのに。