「ごめん、沙織。
本当にごめんね。
恥ずかしすぎる、俺今本気でダサい……」
「……ダサくなんて、ないよ。
不安にさせた私も悪いから。」
「……沙織…」
じっと優斗を見つめれば、優斗も見つめ返してきた。
そして少しの間が空いた後、また優斗が口を開く。
「……なあ、沙織。
今から俺の話、聞いてくれる？」
それはきっと、優斗が隠してたこと。
ずっと知りたかったこと。
私は迷わず頷いた。
「ありがとう。」
そして優斗は視線を私から外し、前を向いた。
「……この間、俺の家で話したこと覚えてる？
誠のために沙織が怒って泣いてたって話。」
「……うん、覚えてるよ。」
まさかその時から見られていたなんて思ってなくて、驚いたんだ。
