わからなくなって、気になって。
このままじゃ嫌だと思った。



「誠、今日私優斗と話すよ。」
「は……?」



「このままじゃ嫌だから。」



今日の帰り、優斗と話そう。
できれば一緒に帰りたいと思った。



「……わかった。
何かあったらすぐ言えよ。」



「うん。ありがとう。」



何があったのかはわからないけど、やっぱり話さないとわからない。



優斗を信じて待つって決めたし、このまま終わるなんて嫌だ。



優斗がこの間、私が離れていくのが怖いって言ってた。



でも私は離れる気なんてない。



だからこそ話すんだと決め、私は気を取り直して泣き止み、教室に戻った。