ひたすら甘くて、優しくて
だからこそ同時に泣きたくなった。
こんなことしているのに
私たちは付き合ってない、恋人未満の関係。
それがもどかしくて、嫌になる。
こういうことは付き合ってからしたかったけど、それでも優斗も私と同じ気持ちなんだと思って受け入れる。
ねぇ、好きだよって。
言葉にしなくても届いてるかな。
でも私は優斗の口からちゃんと“好き”って言葉がほしくて待ってる。
「……ゆ、うと……もう、無理……」
完全に身体の力が入らなくなり、ヘトヘトの私を優斗が支えるようにして抱きとめる。
息も乱れて苦しい。
「……ごめん、苦しかったよね。」
そう言って優斗は謝るけど顔は全く申し訳なさそうにしていない。
むしろまだ物足りなさそうな顔をしている。
