“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





「はい、これ。
お父さんのお土産。」



「……ああ、さんきゅ。」



誠はそれを受け取り、机の上に置いた。
その動作を見ながら私はソファの上に座る。



誠も私の隣に座った。



「……沙織、お前その格好どうにかならねぇのかよ。」



誠は座るなり、お母さんと同じことを言ってきた。



「別に誠だし、これちゃんとした服だし大丈夫!」



「……一回後悔しろ、バカ。」
「後悔?」



後悔なんてするわけない。



この格好を優斗に見られたら後悔するし恥ずかしいけど。



今は誠しかいないわけだし。



ちょうどその時アイスが食べ終わったから、ゴミ箱にゴミを捨てに行く。



そしてまたソファに座ろうとしたその時……



「うわ、やっぱりリビングはクーラー効いてるな。」



聞きなれた声が私の耳に届く。
それも私の大好きな人の声。



も、もしかして……?



恐る恐る声のする方を向くとそこには……



「……え…沙織…?
なんで沙織がここに…」



髪が濡れ、誠同様で色気の増している優斗が目を見張り私を見ていた。