ーーーそれから数日後、 ようやく夏休みに入った。
夏休み中は、美香や中学の友達と何度か遊ぶ予定があり、それ以外は家でのんびりしていた。
宿題をしたり、テレビを観たり。
自分の中では充実した夏休みを送っていた、ある日の夜。
「沙織、これ幸のところに持っていって。」
「何これ?」
お風呂上がりのランニングとショートパンツという格好で、アイスを食べていた私。
夏お決まりのスタイルだ。
「ほら、お父さん出張行ってたでしょ?
その時のお土産。」
「……ああ、それか。」
仕方なく私は立ち上がり、そのお土産を手に取る。
「ちょ、沙織その格好で行くの?」
「え、そうだけど……すぐそこじゃん。」
「あんたねぇ、仮にも誠くん男の子でしょ?」
「でも誠ママもいるし関係ないでしょ。」
それにこのランニングは一応服として着れるやつだし。
服の下に着るキャミソールのシャツってわけじゃない。



