見ると、少し離れたところに笑顔で立っている優斗がいた。
なんでここに?
不思議に思っていたら、優斗が手招きした。
……こっち来いと?
だけど今は宮川と話してるし、まだ宮川が話しかけてたところだから、どうしようと思っていたら……
「……行ってこいよ。
何かの用かもしれないし。」
と、宮川に言われた。
「あ、うん。
ごめんね、すぐ戻る……!」
私は宮川に謝って、優斗の元へ行く。
優斗はそんな私を見て、満足そうに笑った。
その笑顔に胸が高鳴る私がいた。
そして優斗の前で立ち止まる。
「どうしたの?」
と、私が聞いた瞬間……
頭の後ろに手をまわされ、グイッと引き寄せられる。
何が起こったのかわからないでいたら、そのまま唇を塞がれる。
………え?
今、私……優斗にキスされてる……!?
「………んっ…」
ようやく状況を理解し、慌てて優斗の胸元を押すけれど全く動く気配はない。



