この間の弱気な優斗は夢だったんじゃないかって思うくらいだ。
でも、現実なのだ。
きっと今だって何かを隠してる。
隠すのがうますぎるんだ。
でも本当に好きならそんな優斗に気づいてあげるべきだったのに……
「沙織、急に黙らないでよ。
怒った?」
優斗の言葉ではっと我に返る。
また優斗のことを深く考えてた。
考えたって対処法はないのに。
ただ、信じて待つしかないっていうのに……。
「優斗。」
「どうしたの?」
「夏休み、絶対会おうね。」
「……なに、急にどうしたの。
沙織可愛すぎてどうしよう。」
ぎゅーっとまたきつく抱きしめてくる優斗。
私は抱き枕じゃないのに。
それぐらいの勢いだ。



