すると固まっていた女の人が優しい笑顔を浮かべ、
「こんにちは。」と挨拶された。
それを見て優斗と遊んでる女の人、という考えがなくなった。
「こ、こんにちは…!
お邪魔してます!」
さっきよりも深く頭を下げると、女の人に笑われてしまう。
「そんなかしこまらないで。
えっと……優斗の、彼女さん?」
「……っ!?
ち、違います…!」
付き合ってなんかない。
両想い……のはずだと信じたい。
でもまだわからなくて、だからこそ怖い。
「そっか。」
少し残念そうにした女の人は玄関から上がり私の元へとやってきた。
「でも、あなたが優斗にとって大切な人に変わりないでしょうね。」
まるで確信してるように笑う。
どうしてそんな言い切れるんだろう…。



