“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





唇が離され、目を開けると優斗はじっと私を見ていて。



「家ってやっぱり危険だね。」



なんて言って、私の頬を撫でるように触れてくる。



「だから無理だって言ったのに…」



「大丈夫。
さすがにキスより先はできないよ、多分。」



多分、ですか?



語尾が小さかったのは気のせい?



じっと、怪しそうに見てみれば優斗はため息をついた。



ため息をつきたいのは私の方だから…!



「沙織が俺を刺激すると、絶対我慢できなくなるからね。


気を付けて。」



「意味わかんない。
刺激なんかするわけないでしょ。」



刺激って、誘うとかそういうことでしょ?



そんなの恥ずかしくてできない。