「あいつ、なかなかのやり手だな。」
「はい?」
話し終えると、美香はニヤニヤと笑っていた。
「それ、告白される可能性大だね!」
「………は?」
「この際新しい男に変えるべき!
そしたらあいつも黙ってないでしょ。」
………あのー、さっきから何言ってるのかわからないんだけど。
言葉の意味が理解できない。
「告白とかありえないでしょ。」
「なんとも思ってないやつを試合に誘うか?」
「友達だから。」
「男女の友情は成立しませーん。」
美香はまだ笑っていた。
「放課後が楽しみだね。」
「な、なんで……?」
私のこの質問には答えてくれなくて、この話はこれで終わってしまった。



