私が身体を預けたことによって、優斗の腕の力が緩んだ。



私が大人しくしてたら優しくなるのか。



逆に逃げようとすれば優斗を刺激して、抱きしめられる力が強くなって苦しくなる。



「この時間幸せだなぁ。」



本当に幸せそうな声で言葉を発した優斗。



「そんなに?」
「うん、これでもかってくらい幸せ。」



優斗の表情が気になって、完全に身体を預けて顔を上げてみる。



優斗は私を見ていて、幸せそうな優しい表情をしていた。



そんな優斗を見ると心が温かくなる。



その後はどちらも口を開くことなく、じっと見つめ合う。



胸がドキドキと高鳴ってきた。