そんな思いのまま、少し見上げて睨んでみれば案外すぐ離してくれた。
「まあ、そういうことだから。
じゃあまた月曜日な。」
誠は去り際に少し微笑んだ程度で家の中に入ってしまう。
これじゃあ、ある意味言い逃げだよ全く。
結局私がどうしたらいいかとか具体的な意見くれてないじゃん。
不完全燃焼だ、これは。
どうすればいいのかわからないし、モヤモヤが広がってしまう。
今日、色々ありすぎたけど最後に全部持っていかれた。
やっぱり私はそれくらい優斗が好きで、頭がいっぱいだということだ。
「月曜日からどうすればいいのよ……」
この静かな呟きは、誰にも聞かれることなく暗闇の中へと消えていった。