宮川は運動部に入っていて、スポーツ系男子。
この時期だというのに外の部活のため、少し日焼けしていた。
「一人でたそがれてんの?」
「はぁ?そんなわけないでしょ。」
私の反応を見て宮川は笑ってくる。
宮川とは一年の時、出席番号順の席で前後だったから自然と仲良くなった相手。
「なあ、今週の日曜日って暇?」
「日曜日?」
いきなりそう聞かれたから、驚いたけど予定もなかったため暇と答える。
「じゃあさ、その日試合あるんだけど観に来ねぇか?」
「試合………宮川って出てんの?」
「こう見えてもレギュラーだから!」
そう言った宮川はほんのり頬が赤く染まっていた。
なんか照れてる?
「そーなんだ。
いいよ、予定ないし。
どこでやるの?」
「会場はここ。」
「なんだ、ここでやるんだ。何時から?」
「時間は9………いや、まだわかんねぇから放課後ちょっと時間もらってもいいか?」
まだわからないって……今明らかに9時って言おうとしてなかった?
不思議そうに宮川を見ていると、視線に気づいたのか、さっきよりも顔が赤くなっていく。
な、なんで……?
「それ以外にも、久しぶりにお前と話したいなーって思っただけ。」
視線を私から外して話す宮川はなんか可愛くて、思わず笑ってしまった。



