「誠ー!起きてる?」
ノックもせずにドアを開ける。
そして部屋の中を見ると……
「……っ!?」
私は思わず固まってしまった。
だって誠は半裸で、ちょうど着替えているところだったから。
「ノックぐらいしろよ。」
誠は平然とそのまま私の方を向いた。
いや、何回か見たことはあるけどこの歳になって見るのは今までになかった。
すっかり男の身体になっていた誠。
見た目は細く見えがちだけどしっかりと筋肉がついていて、引き締まっていた。
「ご、ごめん……」
何故か恥ずかしくなって顔があつくなる私。
急いで顔を逸らそうとした瞬間。
「……っ、ま、誠……!?
それ……!」
あるものが目に入り、恥ずかしさなんて一気に吹き飛び、誠に近づく私。
「この怪我何!?
すごい痣になってる……!」
誠の脇腹あたりに大きな痣があった。
しかもまだ青く大きいから多分最近のもの。
もしかして、まだ喧嘩してるの?
途端に不安になって、心臓が嫌な音を立てる。



