土日を挟んで、月曜日。



その日も優斗はギリギリに来て、テスト中のほとんどを寝て過ごしすぐ帰る。



それを繰り返していた。



テストが終わり金曜日の通常授業の時、優斗はまた休み。



モヤモヤが募っていく。
そんなの初めてだから。



また、来週も休んだら?



こんなにも頭の中は優斗のことでいっぱい。



そんなに私は優斗のことが好きなのだと改めて感じさせられる。



そしてまた月曜日がやってくる。



朝。



いつもより早く準備ができたため、一本早い電車に乗れそうだ。



今まで優斗たちが乗っていた電車。
今は二人とも、さらに早い電車に乗っている。



そろそろ家を出る準備をしようと思ったその時、突然インターフォンが鳴った。



お母さんより先に確認すると、そこには……



「……え、なんで?」



誠が映っていた。



「誠?どうしたの?」
『沙織、もう出れそうか?』



誠の声がモニター越しに聞こえてくる。
低く、どこかそっけない声。



「あ、うん。
ちょっと待ってて、すぐ出るね。」



そう言って私は慌てて鞄を持って外に出る。