“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





「俺も少し森下さんに声かけただけで同じようなことされたんだよ!


『お前が沙織に近づいていい人間じゃない』って!」



「俺なんか今度告白しようかなって言っただけなのにだぞ!?


家まで特定されて脅されて。


実際にしてないのに優斗に詰め寄られて。
付き合ってないんだろ?


なら尚更おかしいだろ!


森下には直接言っても信じてもらえないだろうし、もし優斗に見られてたら困るからこうして誠に頼んでるんだ…!」



理解、できない。
今言ったことは全部本当なの?



その時、前に言ってた誠の言葉を思い出す。



『裏で手を回されてる。』
それって優斗がって意味だったの?



「誠、お前どうにか」
「知ってる。」



今まで黙ってた誠がようやく口を開いた。