“好き”がほしくて〜恋人未満のこの関係〜





この先、いつまでこの関係が続くのだろうか。



この関係の終わりってなんだろう。



「あー、沙織が可愛すぎて俺死にそう。」
「一回くたばればいいのに……」



「そんなこと言って、本当にそうなったら沙織絶対泣くよね?」



うっ……!
そんなこと聞くのはずるい。



でも泣く気しかしない。



「やっぱり今のなしで。」
「もー、可愛い。本当に可愛い俺の沙織は。」



「優斗のじゃないし。」
「俺のだよ。」



さらっと言うな、そういうこと。



「好きって言ってくれないと優斗のそばにいてやんないからね。」



「えー、それはずるいなぁ。」



ずるいのは優斗だよ!



「じゃあ無理矢理そばにいさせるね。」
「無理矢理って……」



怖いこと言わないでよ。



「そんなに好きって言ってほしいの?
言葉がなくても行動があれば十分でしょ。」



「足りない、物足りない。」
「じゃあ沙織が言って?」



「……断固拒否!」



私が先に言ったら負けた気がする。



そう思い拒否した後、私は意地で優斗から離れて教室へと戻る。



すると優斗も私の隣に来るなり、すぐ手をつなぐ。



優斗が何をしたいのか、どうして好きって言ってくれないのか。



それとも好きじゃないのか、なんて頭の中で考えながら



結局教室に入るまでその手が離されることはなかった。