…こうなったのは悠乃のせいだもん。





未だ頬に熱を感じながらも、徐々に落ち着きを取り戻していた。





「悠乃はいっつも私を困らせることばかり言うから、もう心臓が疲れちゃったよ」


「逆に紗雪は免疫なさすぎなんじゃない？」


「免疫？なにそれ？」


「…そーゆーとこだよ」





そう言って悠乃は舌をペロッと出すと、私のおでこに軽くデコピンをした。





涙目で訴えてみるも、悠乃はプイッとそっぽを向いてしまった。





「でも…」





悠乃はくるりと振り返りニッコリと笑った。





「紗雪のこと虐めていいの俺だけだから」