独占したい、甘々に。【完】

「今日はもう帰っても大丈夫だから、2人で帰っていいよ?」





「えっ!?でも、みんなまだ残ってるし、私だけ帰るわけにはいかないよ!」





私だってまだまだ手伝いたいし…


ちーちゃんだってまだ頑張ってるのに…!





「さゆは自分たちのやることはちゃんと終わらせてくれてるし、私たちのところは作業が元々遅れてるから」


「でも…」


「さゆは充分手伝ってくれたし、私たちももうすぐ終わるから!…それに、さゆたちのチームの子もう帰ってるからね」


「…えぇっ!?」





ちーちゃんはケラケラと笑っていた。





確かに姿が見えないと思ってたけど、もう帰ってたの!?


…全然知らなかった。





「だから気にしないで?むしろ手伝ってくれてありがとね」





ちーちゃんは私の肩を軽く叩くと、ウインクをした。





ここまでちーちゃんに言われてしまっては、もう残るだなんて言えなかった。





正直少し疲れていたし、今日はお言葉に甘えようかな?