独占したい、甘々に。【完】

もしかして悠乃、自分に嫉妬してるのかな?





…でも、思い出作ろうって嬉しい。





昔の悠乃との思い出は沢山あるけど、まだ再会してから悠乃との思い出は少ない。





今の悠乃のことをもっと知りたいし、もっと感じたい。





私の大切な幼馴染。


大好きな悠乃。





だからこそ、悠乃がそんなことを言ってくれたのがとても嬉しかった。





「うん!私も思い出作りたい!また悠乃といっぱい話していっぱい遊びたいよ」





満面の笑みでそう答えると、悠乃も私につられるように笑顔を零していた。





あ、やっぱり悠乃だ。悠乃の笑顔だ。


昔と変わんない、素敵な笑顔。





「さてと、それじゃ運ぶか」


「あっー!忘れてた…」


「ふっ、ほら行くよ」





私たちは一緒に裏庭を出て教室へと向かった。


途中、荷物を持つのを交代すると言ってみたが、結局悠乃が最後まで1人で運んでくれたのだった。