独占したい、甘々に。【完】

ちょっと休憩しながら行かないと無理かも…





本当は早くみんなに届けたかったが、流石に厳しいものがあった。





あっ…やばい、そろそろ限界かもっ…





自分の限界を感じ、一旦荷物を置こうとした時、足元がふらついてしまい小石に足を取られた。





えっ、嘘っ…!





そしてそのまま体が前へと倒れたのだった。





私は反射的に目をギュッと瞑り、これから来る痛みに耐えようとした。





次の瞬間、荷物がガラガラッと音を立て、地面に落ちる音が聞こえた。





しかし私自身は何かに支えられているようで、転ばずに済んでいた。





「…あれ」





不思議に思い、ゆっくりと目を開けると…