とりあえず、悠乃に遊ばれないようにしないと…





朝からこんなことされてちゃ、私の心臓がもたないよっ





「察してほしいのは俺のほうなんだけどね?」





「えっ」





悠乃はそう言うと、私の胸下まである髪に優しく触れると、チュッと唇を髪の毛に落としたのだった。





その姿はとても妖艶で、大人の色気を漂わせているようであった。





対する私は子供のように目を真ん丸にさせ、驚きのあまり何も声が発せないまま、悪戯っぽく笑う悠乃を見ていた。





それと同時に、周りから再び悲鳴が聞こえたのは言うまでもない。





そしてハッとなって我に返ると、顔に熱が集まりだすのを感じた。





「ば、ばかばか!いきなり変なことしないでよっ…!」