きっと悠乃のことだから私をからかってるんだっ





私のことからかって楽しんでるに違いないっ


…うん、絶対そうだ!





私は都合のいい解釈で気持ちを落ち着かせると、ようやく立ち上がることが出来た。





「…悠乃のばか」





見えなくなった後ろ姿にたまらずそんなことを呟いていた。





悠乃のせいで私おかしくなっちゃったじゃん。





悠乃の声がずっと脳裏に響く。


悠乃の顔が脳裏に焼き付く。


悠乃の温もりが体に残る。





私、どうしちゃったんだろう。





こんなこと今までなかったのに。





もしかして、私…悠乃のことが…