気がつくと私、山本亜矢は橋を渡っていた。
そうだ、今は部活が終わって家に帰っているところだ。
ふと、西の空を見ると、美しい暁色になっていた。
学校ではいいことはない。今日も私のことを馬鹿にしてくるグループ、反発したいけど、出来ない。何故なら、グループのリーダーの櫻井由里子は、かの有名な証券会社、「Cherry」の社長の一人娘だ。もし、彼女から嫌われてしまったらこの学校にいられないかもしれない。
「学校で生徒が戦争したらどうなるかな?」
なんとなく一人で夕焼けに向かって尋ねてみた。
確か、こんなのを英語でtwilightつまり、黄昏時っていうんだっけ?
私は家に向かって歩きだした。