男は私を柵の奥へと押し込んでいく。


このまま、落とすきなのだ。


そして、お尻が柵に乗り上げる。


私は、落とされないように必死に男の手首を掴む。


そして、あることに気づいた。


こんな時なのに。どうして気づいたのか…


スイッチがポケットからはみ出していたのだ。


それは、私の体が倒されるのに比例して、ポケットから姿を徐々に現し…













滑り落ちていく。













私にはそれが、スローモーションのように見えた。