3階にあった教室から階段を駆け下り、正門で待つお兄ちゃんの元へと急ぐ。
通りすがる全ての廊下や教室に、新鮮さを感じる。
今日はゆっくり見ている暇ないから、明日ぐらいに校舎の中探検してみようかな。
部活も、何か絶対入らないといけないって学校説明の紙に書いてあったし…
お兄ちゃんは中学からずっと、陸上部なんだよね。
県大会出るぐらいだし。
まさか、お兄ちゃんと同じ陸上部なんて絶対無理だし。
中学の時、帰宅部じゃなくて何か入っとけば良かったかなー…
そんなことを考えながら、1階にある下駄箱で上履きから革靴に履き替えた。
下駄箱からお兄ちゃんが待っている正門まで、すぐそこ。
近付いて行くにつれて、騒がしくなってくる。
…すぐにわかる。
そこにお兄ちゃんがいるって。
正門横のフェンスに寄りかかり、お兄ちゃんが一人で立って待っていた。
「…」
ほら、やっぱりー…
遠巻きに、女の子達がチラチラとお兄ちゃんの様子を伺っている。



