たとえ、この恋が罪だとしても。




出席番号順に並んでいる席に着くと、SHRが始まった。


「13HRを担任することになった、山崎 優太郎(やまざき ゆうたろう)です。担当教科は化学。これから1年間よろしくな」


黒板に名前を書きながら自己紹介をした、山崎先生。

年齢は言わなかったけど、見た目的に40代?お父さんぐらいかな。

身長はお兄ちゃんより低そうだし、髪型は七三だし、入学式にまで白衣着てるし、優しそうだけどさっきみたいに毒吐きそうだし…


コンプレックスを指摘されたのが悔しいのか、山崎先生の話を聞きながら粗さがしをしてしまう。




「今日はとりあえずこのまま下校になるけど、寄り道せずに真っ直ぐ帰れよ。義務教育だった中学とは違って、問題を起こしたらすぐに退学になるかもしれないんだからな。高校生になったっていう、自覚を持ちなさい」


はいはい、わかってますよ。


「以上です。では、さようなら。気をつけて」


そう言うと、山崎先生は教室から出て行ってしまった。



早い、SHR…てか、あの先生と1年間やっていけるのかな?


¨身長小さくないか?¨


思い出すだけでも、イラッとする。



「真優ちゃん、また明日ね!」

「!」


席を立とうとした時、前に座っていた女の子がそう声を掛けてきた。


「あ…うん!また明日」

戸惑いながらも、手を振る。


「真優ちゃん、バイバイ。今度、涼真先輩の話聞かせてね」

「1年間よろしくね」


席の横を通り過ぎる子達のほとんどが、声を掛けてくれる。


「うん。こちらこそ…また明日ね」


手を振ると、振り返してくれる。


友達作りに出遅れたと思っていたから、内心ほっとした。


これは、お兄ちゃんのおかげ?


いやいや…でも、さっき囲まれたのは怖かったからなー…