ドクン!!!!
止まっていた心臓が再び動き出し、身体がドクンドクンと言い始めた。
ドクン。
ドクン。
気持ち…悪い…
ドクン。
ドクン。
さっきのお兄ちゃんの言葉が、何度も何度も頭の中でリピートされる。
ドクン。
ドクン。
気持ち…悪い…
ドクン。
ドクン。
お兄ちゃんに対しての想いが…
気持ち悪いー…
ドクン!!!
「…っ」
…お兄ちゃんに拒絶されたら、私はー…
「真優!?おいっ」
お兄ちゃんの側には、居られない。
そう思ったら、リビングから飛び出した。
後ろで、お兄ちゃんが名前を呼んでいる。
けど私はもう、お兄ちゃんの側には居られない。
だって、私の想いはー…
¨気持ち悪い¨からー…
「はぁ…はぁ…」
家から飛び出し、無我夢中で走った。
涙で視界がぼやけて、前が見えない。
手が、指先まで痺れている。
すれ違う人が、二度見をしてくる。
「はぁ…はぁ…」
いつもなら気にするけど、今はそれどころじゃない。
私の想いが、お兄ちゃんに知られてしまった。
そして、拒絶されてしまった。



