ジジジジ……

セミの音が鳴り響く教室。

そのセミの音をかき消すくらいの女子の歓声に囲まれている1人の男子高校生がいた。



風見祐也

クラス1のイケメンと言われている男子だった。

今日、裕也は髪を切って登校したのだ。
それだけで女子の歓声をひとりじめだった。