龍牙side

「おい、金出せやおらあ!!!」

近くで声が聞こえた。現場にかけつけると叫んでいた男と座り込んでいる高校生がいた。

「なに「・・・おい、ツラ貸せやおらあ!!!」

!!!!!!!???????

俺が話しかけようとすると女がでてきた。

凛とした女性という言葉がよく似合う女。

「女のくせに調子乗ってんじゃねえぞ???」

いや、オーラが断然女の方が強い。

「ひぃっ・・・もしかして華蝶!?」

華蝶!?噂は聞いていたがこんなに美しい人だなんて。

おれは見入ってしまった。

「知ってんだったらわかるよな?このあとどうなるか 黒笑」

華蝶は殺気だけで人を気絶させられると聞いたことがある。

すると一瞬のうちに男が倒れて悶えている。

「早く逃げれば良かったのに。・・・今後会ったら覚えとけ。」

男は退散し、華蝶も金をかえしたらすぐに去ってしまった。